皆さんこんにちは。アスレティックトレーナーの川島浩史です。
「第9回 BFA U-12アジア選手権」に向けた侍ジャパンU-12代表の監督にNBAプロデューサーの仁志敏久が就任しました。フィジカルトレーナーに私、川島浩史が務めさせて頂いています。

15・16日は東京会場、22・23日は大阪会場にて侍ジャパンU-12代表を決めるトライアウトが行われました。全国の支部推薦、監督推薦、デジタルチャレンジ合格者の選手たち総勢53名が参加し、緊張感あるトライアウトとなりました。

私の担当はウォーミングアップ、フィールドテスト測定、クールダウン、怪我人の応急処置です。本日はフィールドテストについてお話したいと思います。

フィールドテストとは

学校などで行われているスポーツテストは、筋力、柔軟性、持久力などいわゆる一般的な体力を測定し傾向を把握していくことが目的になります。
しかし、アスリートにとっての体力(運動能力)はそれだけで評価するのは不十分です。
アスリートとして必要な体力を、基本動作種目、持久力種目にそれぞれの競技の専門動作種目を加え測定・評価していくことが大切と言えます。

今回行ったフィールドテストは全部で7種目。

■30m走(10m、30m)
→10mは初速(爆発的なスピードアップ)、30mは加速(スピードの更なる上昇、維持)を測定します。
■メディシンボール投げ
→左右後方向からメディシンボールを投げることで打撃に必要なパワーを測定します。
■20mスロー
→どのポジションも投げる20mの距離の投球スピードを測定します。
■10mベースランニング
→走塁の技術を測定します。
■低重心サイドステップ
→内野手に多い低重心でのステップワークの円滑さとスピードを測定します。
■20mバッククロスオーバー走
→外野手に多いバッククロスオーバーステップの円滑さとスピードを測定します。

この7種類のテストは野球の動きに直結するフィジカル要素です。
野球では、「球が速い」、「遠くへ投げる」「遠くへ飛ばす」、「足が速い」、「身体が大きい」など主観的に評価することが少なからずあります。なぜならば野球の動きに直結するフィジカル能力を評価できるテストが野球界ではまだまだ定着しておらず、主観的に判断せざるを得ないからです。
もちろん、フライを捕る、バットにボールを当てる、変化球のキレなどを評価する場合は、現段階では実際のプレーを見ないと判断できません。しかし野球の動きには定量化つまり数値化できる部分が実はたくさんあるのです。

定量化できることのメリット

定量化されることで、今までとは違った分析ができるようになります。

例えば
■個人のフィジカル能力の長けている部分と足りていない部分
■チーム全体のフィジカル能力の傾向
■歴代のチームとの比較
■トップ選手とのフィジカル能力の比較
■ポジション適正
■強化すべきフィジカル要素が明確化(トレーニングメニューのプランが作成しやすい)

このような情報が数字やグラフで明確に分かれば、練習やトレーニングの参考資料になり、また選手自身のトレーニングに対する目標・モチベーションにも寄与すること間違いありませんので、より充実した練習が可能になります。

画像: 定量化できることのメリット

サッカー界のフィールドテスト

サッカー界ではフィールドテストが認知され始め、今では多くの選手が実施しています。弊社のサッカー版フィールドテストは日本最大級の5万人以上が行っています。その中には、長友選手や柴崎岳選手などの多くの日本代表選手や高校サッカー選手権に出場するチーム(青森山田や桐光学園など)も実施しています。
ワイズの契約チームでは定期的にフィールドテストを行い、個人、チームの傾向を参考にフィジカルトレーナーがトレーニング計画を組み立て選手のフィジカル強化を行っています。
野球界でもこのフィールドテストが定着すれば、より一層効率的な練習ができ、選手の能力は今以上に向上し、日本の野球レベルの底上げに繋がると考えています。

フィールドテストからフィジカルトレーニングへ

話は戻りますが、今回のトライアウトの参加者はほとんどのメンバーがフィジカルトレーニングを行ったことがない原石です。この選手たちがみっちりとトレーニングを行ったらどれだけ素晴らしい選手になるのだろうと思いながら活動していました。
12月のアジア選手権前の合宿では、今回のフィールドテストのデータを元にフィジカルトレーニングメニューを考え、短い期間ですが選手たちが成長できるようにサポートしていきたいと思います。

次はアジア選手権前合宿でのお話ができればと思います。

野球版フィールドテスト詳細はこちらまで

http://www.ys-athlete-support.com/menu/field.html

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